オールオン4・プロアーチ
オールオン4・プロアーチとは
歯がない患者さんに、インプラントを4本から6本用いて、最終的に10本から14本の人工の歯を入れる治療法です。
従来のインプラント治療は、歯がなくなったところに、順番にインプラントを埋入していくことが多いです。オールオン４は、歯がないところに一気にインプラントのオペをする方法です。
総入れ歯の患者さんや歯が数本しか残っていない患者さんに、素早く固定式の歯を提供できます。また費用的にも、全ての歯をまとめて治療できるので安価にできます。
オールオンフォー（オールオン4）の治療の流れ
①CT撮影をします
お口の中の骨の状態を確認するためにCTを撮影します。
②サージカルガイドを使用し、インプラントオペをします
実際の手術はCTのデータを元にガイドを使用しながらインプラントオペをします。
さらに、麻酔をかけながら、うたた寝をしている様な状態でインプラントオペをします。
（静脈内鎮静法を併用します）
③インプラントの埋入をします
下顎のオールオン４について説明します。ガイドを使用しながらインプラントを埋入します。
④型取りをして、人工歯を製作します
歯の型取りをして、歯を作ります。
④歯をインプラントに連結します
骨の状態がいい場合は、当日に固定式の仮歯が入ります。しかし、骨の状態が悪い場合は、取り外し式の仮歯になります。手術の時に決めます。
インプラントオペから6ヶ月後に最終的な歯が入ります。
上顎の場合は、骨が下顎に比べ、弱いのでインプラントを6本使用する事が多いです。
オールオン4・プロアーチではストローマン社のインプラントを使用
上記の写真は、ストローマンのインプラントを使用したプロアーチのイメージとなります。４本から６本のインプラントを使用して、10本から14本の固定式の歯が入ります。
この治療法のメリットは、手術の当日に骨の状態が良ければ、固定式の歯が入ることです。
入れ歯の煩わしさが一気に解消されます。
さらにすごいのは治療期間の短縮でしょう。
食事の制限はありますが、手術日の当日に固定式の歯になる・・・つまり入れ歯が動かない、落ちない、そんなお口になります。
全身状態や骨の状態によりまれに手術ができない場合があります。まずはご相談ください。
上記の写真のように、インプラントの上の人口の歯は、ねじ止めにて固定されます。歯科クリニックでは、外せますが、患者さんは、外せません。普段は、しっかり固定されていますので、ご安心ください。
オールオンフォー（オールオン4）の費用
オールオン４（片顎）費用は料金表を参照
ベーシックグレードの上部構造（人工の歯）はアクリリックレジンタイプ（メタルフレーム含む）になります。その他には、ハイブリッドセラミックタイプ、セラミックタイプなどがあります。上記の金額には、インプラント本体、仮歯、最終補綴物（人工の歯）を含んでおります。
動画で解説：オールオンフォー（オールオン4）・プロアーチ
オールオン4・プロアーチの治療例
上顎の歯が歯周病で全体的にグラグラしており、お食事がしにくい患者さんのオールオン4・プロアーチの治療例をご紹介いたします。
1.レントゲン写真
こちらは、初診時のレントゲンとお口の写真です。上の歯は6本残っておりますが、上下の歯が歯周病でグラグラしてしまっています。患者さんの要望は、入れ歯ではない別の方法で、当日に仮の歯をいれてほしいとの事でした。
2.お口の写真
写真では分かりにくいのですが、前歯がグラグラしてます。
3.インプラント手術
インプラント埋入のために、検査・診断を行い手術へと進みました。静脈内鎮静法という麻酔を使用し、寝ている状態でインプラント手術を行いました。手術後入れた仮歯（固定式）です。少々、手術のあとが痛々しいです。
4.完成
完成です。ジルコニアセラミックを使用したボーンアンカーブリッジを上にいれました。歯肉もセラミック作りましたので変色はありません。（汚れはつきますが）4本のインプラントで上の歯を全て支えています。
